世界は二巡目の歴史を迎えた。
二巡目の歴史の中でも人々は、一巡目と同じく戦を繰りに繰り広げ、敗北した者を吸収し、次代へ繋げる国造りを構築していった。嘗ての人類と同じように文明が発達していく中で、どういうわけだかこの二巡目の世界は我々の歴史と非常に酷似している。
まるで歴史の韻を踏んでいるかのように。
この記録の舞台は二巡目の日本こと『豊葦原国』
そこは我々の知る明治時代に酷似しており、何もかもが発展途上で、いわばまだ弱小国であった。
そんな中列強国は、豊葦原を自国の領土にせんと、食指を動かし始めた。
自国を守らんと、武器を手に取り人ならざる力である『魔術』を持った軍人達は、戦地へ赴く。